2010年12月08日
おもてなしの心にふれて(4回シリーズ:第4回)
名古屋を中心にした“名店”の皆さんが集う、
「東海志にせの会」編集発行の雑誌
(編集長は本田美保子女史です。いつも、大変
お世話になっております。感謝です)
「あじくりげ」12月号 に
「おもてなし」というテーマで、
エッセイを書かせていただきました。
私のしたためましたエッセイを4つに分けまして、
このページでご紹介させていただいております。
きょうは、その第4回目をお届けいたします~
「おじくりげ」編集部様よりお仕事の依頼を受けますと、
その時々のテーマがございます。そのテーマに合わせまして、
なるべく我がふるさと宮崎の食&文化をご紹介したいと
思っております。
そんな今回の執筆では、
宮崎の椎茸とカラ芋をご紹介させていただきました。
4回シリーズのラスト回(最終章)では、
宮崎の郷土料理(?)「ネリクリ」を紹介してみました。
◎ (第3回よりつづき)
それから、お正月を過ぎた頃に、甘党にはちょっと嬉しい
「おもてなし料理」があります。
まず、皮をむいて粗く刻んだカラ芋(サツマ芋)を厚手の
大鍋に入れ、ひたひたの水で煮ます。柔らかくなったら余分な
水分を茹でこぼし、そこへ小さく切った鏡割り餅を加え極弱火
にします。焦がさないように気をつけながら時間をかけて、
スリコギで鍋中を突いて芋と餅とを練り上げていきます。その
名もネリクリ。出来上がりは黄金色。きな粉をかけていただき
ます。お正月に残ったお餅は、すべて胃袋へ納まるというエコ
な郷土料理です。この材料であるカラ芋も、我が故郷の名産品
です。特に、県の最南部に位置する串間市の芋が美味しいこと
で有名です。
この素朴な味が、一月生まれだった亡き父の大好物でした。
私は、今でもスーパーなどで売られているネリクリを見ると、
父の子供のような笑顔を思い出します。
(おわり)
↑ 中面カラーページ「しにせの味」
「かしわ・うなぎ 宮鍵」さん
芯からあったまる“みそすき”「とりなべ」
かしわ(鶏肉)や冬野菜を、特注の砲金鍋で
八丁味噌と煮こむそうで、体の心から温もって
栄養もたっぷりの味噌鍋ですね~
1人前 3,500円(税込み)
宮鍵さんの“うなぎ”も有名で、
創業は明治32年だそうです。老舗ですネ
↑ 「日本茶 茶香・丸源」さん
人気の煎茶「はつめ」
静岡で八十八夜(5月2日前後)の
一番いい時期に摘んだ煎茶だそうです。
コクがあり、香りさわやか、後味丸い。
缶入り200g 3,885円(税込み)
お歳暮・お年賀にも人気があるそうです。
私もぜひ、一度飲んでみたいです